CABGはオンポンプの方が長期結果が良い?
Long-Term Outcomes of On- Versus Off-Pump Coronary Artery Bypass Grafting
背景
冠動脈バイパス術(CABG)におけるオンポンプ・オフポンプ問題は未だ最終的決着がついたとはいえず、最近の争点は脳卒中と長期アウトカムである。University of PlymouthのKingらは、5年アウトカムを報告している6RCTの系統レビュー・メタ解析を行った(n=8,145)。
結論
死亡率ではオンポンプが優れた(OR:1.16)。心筋梗塞発症率・狭心症発症率・TVR・脳卒中発症率に有意差はなかった。
評価
JACC Editorialは「長期結果はオンポンプがやや良いといえそうだ」と評価している。国・施設の「流儀」も関わっている問題で、この結果に大きなインパクトは考えづらく、またCABG・PCIハイブリッドなどという方向性もある。