進行子宮体がんでの化学療法にペムブロリズマブ追加で再発大幅減:NRG-GY018試験
Pembrolizumab plus Chemotherapy in Advanced Endometrial Cancer
背景
進行・再発した子宮体がんに対する標準初回治療は化学療法であるが、これに免疫チェックポイント阻害薬を併用することの有効性を示す第3相試験結果が相次いで発表された。
アメリカUniversity of California, San DiegoのEskanderらによるNRG-GY018試験は、測定可能疾患またはIVB、または再発の子宮体がん患者を、パクリタキセル+カルボプラチン化学療法に加えて、ペムブロリズマブまたはプラセボの併用へと割り付ける第3相ランダム化比較試験であった(n=819)。
結論
12ヵ月解析におけるミスマッチ修復機能不全(dMMR)コホートの無増悪生存率は、ペムブロリズマブ群74%、プラセボ群38%であった(ハザード比 0.30)。ミスマッチ修復機能不全のない(pMMR)コホートでの無増悪生存期間(中央値)は、ペムブロリズマブ群13.1ヵ月、プラセボ群8.7ヵ月であった(ハザード比 0.54)。
評価
Dostarlimabの併用を検証したRUBY試験(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2216334)と並んでNEJM誌に発表され、ともにdMMRコホートのPFSイベント7割減という劇的な有効性を示した。化学療法の省略も検討されており、進行・再発子宮体がんの治療は今後大きく変化する。