脳卒中6‐16時間後の血管内治療の有効性を示す
Thrombectomy for Stroke at 6 to 16 Hours with Selection by Perfusion Imaging
背景
発症6時間以後の脳卒中患者に対して血栓除去術(MT)の適応はあるか。Stanford UniversityのAlbersら(DEFUSE 3)は、発症6‐16時間後の脳虚血患者182名を対象として、標準薬物療法へのMTの追加の効果・安全性を検証するRCTを行った。患者条件は、閉塞部位(近位中大脳動脈/内頸動脈)・梗塞サイズ <70 mL・梗塞体積‐虚血域体積比≧1.8であり、一次アウトカムは、90日時点での修正Rankinスケールである。
結論
介入有効性のため、試験を早期終結した(OR:2.77)。これは主にMT追加群での機能的自立率の高さに因っていたが、90日死亡率でもMTが優れていた(14% vs. 26%)。脳内出血にも他の重篤有害事象にも有意差は認められなかった。
評価
DAWNとともに、この条件下でのMTにクラスI エビデンスを与えた。このような条件の患者が全脳卒中患者のどの程度の割合を占めるかの明確なデータはないようである。