COAPTがMitraClipランドマーク試験5年結果を発表
Five-Year Follow-up after Transcatheter Repair of Secondary Mitral Regurgitation
背景
COAPTは、中等〜重度の二次性MRを伴う心不全患者に対するMitraClip修復(TEER)に関する機軸RCTの一つであり、ポジティブ結果を発表してきた。
同試験のアメリカStoneら(Mount Sinai Medical Center)は、その5年追跡結果を発表している(n=614)。有効性一次エンドポイントは心不全による全入院であり、心不全入院の年率、全死亡、心不全死亡/入院のリスク、安全性等アウトカムを5年間にわたって評価した。
結論
5年追跡におけるTEERのGDMTへの一次エンドポイント優位を認めた(HR 0.53)。5年全死亡率でもTEERが優れ(0.72)、5年死亡/心不全入院でも同様だった(0.53)。デバイス固有安全性イベントは、5年で1.4%に発生した(すべて処置後30日以内)。
評価
3年結果(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0735109720382656)に続くランドマーク試験の最新ポジティブ報告である。ただし、MITRA-FRをはじめとする「懐疑派」の批判は続いている( https://www.tctmd.com/news/coapt-5-years-mitraclip-still-ahead-deaths-and-crossovers-cast-shadows)。