18F-NaF PET-CTで腹部大動脈瘤の活動性を評価する
18F-Sodium Fluoride Uptake in Abdominal Aortic Aneurysms : The SoFIA3 Study
背景
腹部大動脈瘤(AAA)の増悪・アウトカムを18F-NaF取り込みで予測できるか。英University of EdinburghのForsytheら(SoFIA3)は、72名の腹部大動脈瘤(AAA >40 mm)患者と20名の対照者を平均510日追跡する前向ケースコントロール研究を行った。一次エンドポイントはAAAの拡大と修復・破裂イベントである。
結論
患者群の26.4%で修復手術、4.2%で破裂があった。18F-NaF取り込み量の最高三分位の動脈瘤は、最低三分位それの2.5倍以上急速に拡大し、修復・破裂率は約3倍であった(15.3% vs. 5.6%)。
評価
微少石灰化を精密に検出しうる18F-NaF PET-CTがAAA疾患活動性の評価に有用である、という同研究の仮説を立証した。重要なフォローアップ指標となる。