新生児気管挿管では挿管中の酸素投与とビデオ喉頭鏡が有効:Optimise試験
Direct versus video laryngoscopy with standard blades for neonatal and infant tracheal intubation with supplemental oxygen: a multicentre, non-inferiority, randomised controlled trial
背景
ビデオ喉頭鏡は新生児・乳児での気管挿管を円滑化し、合併症を減少させることが示唆されている。
スイスBern University HospitalのRivaらは、ヨーロッパ・北アメリカの三次病院7施設で気管挿管が予定されている52週目までの新生児・乳児(n=250)を、直接喉頭鏡またはビデオ喉頭鏡(C-MAC)に割り付ける国際ランダム化比較試験を実施した。すべての児はチューブの正しい留置が確認されるまで、経口・経鼻で酸素投与(1 L/Kg/min)を受けた。
結論
酸素飽和度低下を伴わない初回挿管成功率は、ビデオ喉頭鏡群で89.3%、直接喉頭鏡群で78.9%と、ビデオ喉頭鏡群で高かった。有害事象の発生率は両群同等であった。麻酔後合併症は6名で発生したが、群間差はなかった。
評価
酸素投与と並行したビデオ喉頭鏡は、直接喉頭鏡より初回成功率が高かった。ビデオ喉頭鏡が利用可能な環境では、第一選択とみなされうる。