T2D患者管理を多面連携介入で最適化:COORDINATE
Coordinated Care to Optimize Cardiovascular Preventive Therapies in Type 2 Diabetes: A Randomized Clinical Trial
背景
2型糖尿病(T2D)患者の管理は、心血管疾患防止のために最適化されなければならない。
アメリカDuke Clinical Research InstituteのPagidipatiら(COORDINATE)は、同患者1,049名を対象として、評価・教育・フィードバックで構成する連携(coordinated)多面介入の有益性を検証するRCTを行った(対照:標準ケア)。介入群へは、患者近辺での治療バリアの評価 、治療戦略の確立、ケア連携、医師教育、医療施設へのフィードバック、患者へのツール提供が行われた。一次アウトカムは、6、12ヵ月で推奨全3分類(スタチン・ACEi/ARB・SGLT2i/GRP1RA)EBM処方が行われた患者割合である。
結論
連携多面介入の一次アウトカム効果を認めた(12ヵ月で37.9% vs. 14.5%, aOR 4.38)。推奨各治療薬の処方率もすべて高かった。
評価
アメリカのT2D患者治療でエビデンスに基づいた処方が行われていないとの報告(https://pubmed.ncbi.米のnlm.nih.gov/33432843/)を受けて行われた、治療改革試験である。有益性のオッズは非常に高く、処方の最適化には強力な連携や医師教育が必要である、という結論を出した。