冠動脈疾患患者スタチン治療での目標設定型・高用量型アプローチに差なし:LODESTAR
Treat-to-Target or High-Intensity Statin in Patients With Coronary Artery Disease: A Randomized Clinical Trial
背景
スタチン治療で目標設定型(Treat-to-Target:TtT)と高強度型( High-Intensity:HI)アプローチに優劣はあるか。
韓国Yonsei UniversityのHongら(LODESTAR)は、冠動脈疾患患者4,400名を対象として、これを検証する非劣性RCTを行った。TtT群での目標値はLDL-C 50-70mg/dL、HI群での用量は、ロスバスタチン20mgまたはアトルバスタチン40mg、一次アウトカムは、3年間の死亡・心筋梗塞・脳卒中・冠動脈再灌流の複合である。
結論
一次アウトカム発生率はTtT群で8.1%、HI群で8.7%であり、事前規定非劣性マージン内であった。
評価
事前指定二次エンドポイントでも差はなかった、という。現在の諸ガイドラインは選好を示しておらず、アジア人に対する現行の実践を支持する最大エビデンスとなった。