小児T1Dでのベラパミル有用性を報告
Effect of Verapamil on Pancreatic Beta Cell Function in Newly Diagnosed Pediatric Type 1 Diabetes: A Randomized Clinical Trial
背景
1型糖尿病(T1D)患者にベラパミルが有益である、という報告がある。
アメリカJaeb Center for Health ResearchのBeckらは、7〜17歳の同新規発症患者88名を対象として、その効果を検証するRCTを行った(対照:プラセボ)。1次アウトカムは、診断後52週での混合食負荷試験(MMTT)における血中Cペプチド値のAUC値である。
結論
ベラパミルの一次アウトカム有効性を認めた(調整群間差 0.14 pmol/mL)。
評価
成人における第2相試験の有望結果(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29988125/)を受けた小児での初RCTである。30%差を検出して再び有望性を示したが、HbA1c・血糖レベル、インスリン用量には影響しなかった、という。安価であり、補完薬として承認される可能性がある。

