ACC/AHA高血圧新ガイドラインの疫学的・臨床的インパクト
Potential U.S. Population Impact of the 2017 ACC/AHA High Blood Pressure Guideline
背景
2017年のACC/AHA高血圧新ガイドラインは、多大な反響を呼んでいる。University of AlabamaのMuntnerらは、2011-2014 National Health and Nutrition Examination Surveyのデータに基づき、同ガイドラインの疫学的・臨床的インパクトを推定した(n=9,623)。
結論
新ガイドラインは米国成人の高血圧有病率を31.9%から45.6%まで、降圧薬推奨率を36.2%から34.3%(8200万人)に上げる。他方、降圧薬服用者の治療目標到達率は、39.0%から53.4%に上がる。
評価
成人の半数を「病気」とする大きな定義変化だが、薬による治療の推奨度はむしろ下がった、という解釈もあった。ここでの推計は、それを裏付けるものとも解釈できる。