ビタミンDのDM予防効果を結論:3RCTの個別患者レベルメタアナリシス
Vitamin D and Risk for Type 2 Diabetes in People With Prediabetes: A Systematic Review and Meta-analysis of Individual Participant Data From 3 Randomized Clinical Trials
背景
ビタミンDサプリメントの糖尿病(DM)予防効果に関して多数の報告がある。
アメリカTufts Medical CenterのPittasらは、3RCTの個別患者レベルメタアナリシスを行った。一次アウトカムは、DM発症までの時間である。
結論
3研究ともバイアスリスクが低く、調整解析でビタミンDはDMリスクを15%低減した(3年絶対リスク3.3%低下)。事前設定サブグループ間における効果差は認められなかった。用量効果も認められ、有害イベント発生率差もなかった。
評価
2019年NEJM発表D2d大規模RCTは、ビタミンD34000 IU/日に有意なDM予防効果がないとし(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31173679/)、否定的ランドマークとなるかとみられたが、3RCTのメタアナリシスでそれを覆した。これをポジティブな最終結論ともみなしがたい。


