大腿膝窩動脈PADの血行再建戦略はEVTに収束?:REVIVE解析
Revascularization Strategies for Patients With Femoropopliteal Peripheral Artery Disease
背景
症候性大腿膝窩動脈末梢動脈疾患 (PAD)に対する、ステント留置による血管内治療(EVT)とバイパス手術(BSx)の比較は論争的である。
アメリカIcahn School of Medicine at Mount SinaiのKrishnanら(REVIVE)は、EVTとBSxを比較した6RCTの患者レベルデータプール解析を行った(n=639)。一次アウトカムは、全死亡・大断肢・標的肢再介入の複合である。
結論
2年後一次アウトカムに群間差はなかった。EVTはBSxに比して一次開存率が低かったが、その他の二次アウトカムに関して有意差はなかった。EVTは早期合併症発生率が有意に低く、入院期間が短かった。
評価
著者らは、総合的にはEVTが選好される、と結論している。この問題に関しては、BEST-CLIが持続的に情報を更新しているが(https://www.bestcli.com/)、REVIVEの方向での収束がみられるかもしれない。

