脳卒中への血栓除去術の時間ウィンドウを広げる
Thrombectomy 6 to 24 Hours after Stroke with a Mismatch between Deficit and Infarct
背景
「脳梗塞患者への血管内血栓除去術(EVT)は6時間以内に」というスタンダードは完全に検証されているわけではない。Emory UniversityのNogueiraら(DAWN)は、「梗塞体積‐重症度(clinical - imaging)ミスマッチ患者に対して6〜24時間後のEVTが有効であり得る」という仮説を検証するRCTを行った(n=206、対照:標準内科治療)。一次エンドポイントはUW-mRSと90日後機能的自立度である。
結論
優越性のため試験を31ヶ月で停止した。UW-mRSスコアは5.5 vs. 3.4(posterior probability of superiority >0.999)、90日後機能的自立者率は49% vs.13%であった(同 >0.999)。安全性に群間差はなかった。
評価
対象集団は限定的だが、6時間という時間ウィンドウを広げるランドマーク結果である。