レガシー心デバイス装着患者へのMRI
Safety of Magnetic Resonance Imaging in Patients with Cardiac Devices
背景
ペースメーカー・ICDを装着した患者に対するMRIの安全性の問題は繰り返し検討されている。University of PennsylvaniaのNazarianらは、MRI対応ではない(「レガシー」デバイス)ペースメーカー(58%)またはICD(42%)を有する患者を対象として、1.5T MRIの安全性を前向検証した(n=1,509)。
結論
長期・臨床的に重大な有害事象はなかった。P波振幅の低下(4%)等ECG上の変化があったが、デバイス交換や再プログラミングを必要とするものはなかった。
評価
細心に検討されてきた問題で、NEJMは2017年に「よく調整すれば問題ない」という1,000例の報告を掲載している(http://doi.org/10.1056/NEJMoa1603265)。MRI非対応でも高リスクとする報告はないとみられるが、2017年の論文で「安全施行アルゴリズム」を例示しているものもある(http://doi.org/10.1007/s13244-017-0556-3)。