若年期のLp(a)上昇は後年の心血管疾患リスク
Lipoprotein(a) in Youth and Prediction of Major Cardiovascular Outcomes in Adulthood
背景
若年期のLp(a)上昇は、後年の心血管疾患リスクと関連するか。
フィンランドTurku UniversityのRaitakariらは、同国YFS(Cardiovascular Risk in Young Finns Study)参加3,596名のデータに基づき、若年期におけるLp(a)レベルの上昇と成人期の腫瘍動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)発症との関連を解析した。
結論
若年期にLp(a)≧30mg/dLであった場合の後年の主要ASCVD発症のHRは2.0であり、これは、他のリスク因子(LDL-C・BMI・喫煙)と独立していた。
評価
著者らは、BHS(Bogalusa Heart Study)の白人参加者データでも同結論を得ている。Lp(a)はすでに治療標的となっており、siRNA薬olpasiranは第3相が進行中である(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2211023)。治療開始年齢の考慮が必要となった。