非侵襲的な子宮体がんのPCRトリアージツールを開発
A Simple Cervicovaginal Epigenetic Test for Screening and Rapid Triage of Women With Suspected Endometrial Cancer: Validation in Several Cohort and Case/Control Sets

カテゴリー
がん
ジャーナル名
Journal of Clinical Oncology
年月
November 2022
40
開始ページ
3828

背景

子宮体がんが疑われる場合、子宮内膜の病理学的評価を行う必要があるが、侵襲的かつ専門性が高い。
オーストリアUniversitat InnsbruckのHerzogらは、子宮体がん疑診女性から得られた726の子宮頸部スメアサンプルを用いて、ZSCAN12遺伝子およびGYPCの3領域を標的としたqPCRに基づくWID-qEC検査を開発し、子宮頸部スメア(n=248)・膣スワブ(n=63)・自己採取(n=251)のサンプルにおいて、これを検証した。

結論

子宮頸部スメア・自己採取・膣スワブの感度は、各97.2%・90.1%・100%であり、特異度は各75.8%・86.7%・89.1%であった。また、WID-qECは、子宮体がん診断前1年以内のサンプルにおいて、90.9%で子宮体がん症例を同定した。

評価

新たな検査は、早期から高精度で子宮体がんを同定した。自己採取が可能であることから、幅広いセッティングで利用可能なトリアージツールとして非常に有望である。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(がん)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Journal of Clinical Oncology (JCO)、Journal of the National Cancer Institute(JNCI)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、Cancer Research (Cancer Res)