アフリカ系アメリカ人の体重・脂質改善にはヴィーガン食がいいのか
Effect of a Plant-Based vs Omnivorous Soul Food Diet on Weight and Lipid Levels Among African American Adults: A Randomized Clinical Trial

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
JAMA Network Open
年月
January 2023
6
開始ページ
e2250626

背景

アフリカ系アメリカ人は心血管疾患(CVD)リスクが高いが、植物性素材(プラント)ベースヴィーガン食は動物性食材を減らした低脂肪混合食(omnivorous soul food diet)より有益ではないか。
アメリカUniversity of South CarolinaのTurner-McGrievy(NEW Soul)らは、18〜65歳の過体重肥満アフリカ系アメリカ人159名を対象として、これを検証するRCTを行った。一次アウトカムは、12ヵ月での体重・脂質値の変化である。

結論

一次アウトカムに群間差はなかった。

評価

アフリカ系アメリカ人がビーガン食に代えると、CVDリスクが低下するとの先行報告(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24636393/)があるが、低脂肪・低肉製品混合食との差は大きくなかった。ただし、この研究では、パンデミックが減量・運動介入の結果に影響を与えたとしており、興味深い(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34693004/)。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)