高安動脈炎に経皮インターベンションは有力なオプション
Outcomes of Percutaneous Intervention in Patients With Takayasu Arteritis
背景
高安動脈炎への経皮インターベンション(PI)の価値は。
インドChristian Medical CollegeのJosephらは、同施設942名の患者に対して行われた処置と、そのアウトカムの後向分析結果を発表している。実施手法は、選択的ステント留置術・バルーン血管形成術(BA)・カッティングバルーン血管形成術(CBA)である。免疫抑制療法はPI前に開始され、長期継続された。
結論
2,450動脈病変(狭窄・閉塞2,365、動脈瘤・解離85)に対してPIが行われた。中央値39ヵ月の追跡で、病変の92.3%で早期成功が得られ、84.5%で後期成功が得られた。PIの反復により後期成功率は48.6%から83.3%に上昇した。選択的ステント留置は88%の後期成功を達成し、被覆ステントはベアステントより再狭窄が少なかった。BA治療病変の36%はステント治療併用なしに良好アウトカムを示した。動脈瘤/解離症例へのPIの後期成功率は91.3%であった。17%で手技有害事象が発生し、79%が治癒した。
評価
このアプローチを長期研究してきたインド単一施設からの最大の症例シリーズ報告である。PIが実行可能な有力手法であることを宣言し、世界的な追試を呼びかけた。