高安動脈炎に経皮インターベンションは有力なオプション
Outcomes of Percutaneous Intervention in Patients With Takayasu Arteritis

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
Journal of the American College of Cardiology
年月
January 2023
81
開始ページ
49

背景

高安動脈炎への経皮インターベンション(PI)の価値は。
インドChristian Medical CollegeのJosephらは、同施設942名の患者に対して行われた処置と、そのアウトカムの後向分析結果を発表している。実施手法は、選択的ステント留置術・バルーン血管形成術(BA)・カッティングバルーン血管形成術(CBA)である。免疫抑制療法はPI前に開始され、長期継続された。

結論

2,450動脈病変(狭窄・閉塞2,365、動脈瘤・解離85)に対してPIが行われた。中央値39ヵ月の追跡で、病変の92.3%で早期成功が得られ、84.5%で後期成功が得られた。PIの反復により後期成功率は48.6%から83.3%に上昇した。選択的ステント留置は88%の後期成功を達成し、被覆ステントはベアステントより再狭窄が少なかった。BA治療病変の36%はステント治療併用なしに良好アウトカムを示した。動脈瘤/解離症例へのPIの後期成功率は91.3%であった。17%で手技有害事象が発生し、79%が治癒した。

評価

このアプローチを長期研究してきたインド単一施設からの最大の症例シリーズ報告である。PIが実行可能な有力手法であることを宣言し、世界的な追試を呼びかけた。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)