閉塞性肥大型心筋症への次世代型心筋ミオシン阻害薬aficamten第2相を通過
Phase 2 Study of Aficamten in Patients With Obstructive Hypertrophic Cardiomyopathy
背景
次世代型心筋ミオシン阻害薬aficamtenは閉塞性肥大型心筋症(oHCM)に使えるか。
アメリカLahey Hospital and Medical CenterのMaronら(REDWOOD-HCM)は、安静時LVOT勾配30mmHg以上、またはバルサルバ法で50mmHg以上のOHCM患者41名に対する第2相用量漸増RCTを行った(対照:プラセボ)。10週の治療、2週のウォッシュアウト後に、安全性・LVOT勾配・心不全・NYHA機能分類・心バイオマーカーの変化を評価した。
結論
AficamtenによるLVOT勾配の大幅(−40〜43mmHg)・有意減を認めた。NT-proBNP減も認めた(対プラセボ62%)が、NYHAの改善は有意でなかった。安全性に問題はなかった。
評価
この適応に関してはmavacamtenがすでにFDA承認されているが、aficantemは結合部位が異なり、選択性を高めたとしている。第3相に進むことになるが、懸念はLVEFの大幅低下という。