「1日万歩」の高齢者心血管疾患リスク低減効果:メタ解析
Prospective Association of Daily Steps With Cardiovascular Disease: A Harmonized Meta-Analysis
背景
「1日万歩」の全原因死亡リスク低減効果が認められているが、心血管疾患(CVD)リスクに関しては。
アメリカUniversity of MassachusettsのPaluchらは、1日の歩数とCVD(冠動脈疾患・脳卒中・心不全)イベント発生の用量応答関係を検討した8前向研究(n=20,152)を対象とするメタ解析を行った。
結論
60歳以上の高齢者において、1日歩数とCVDイベント発生との間に有意な非線型負関連が認められた(最低分位群に対するHR:第2四分位群 0.80、第3四分位群 0.62、第4四分位群 0.51)。効果は若年者でも見られたが、顕著でなかった。
評価
歩数とCVDリスクに関するメタ解析としては初とみられる。効果は1日6,000歩以上で明らかになっている。