クリスマスのイベント化で運動不足を解消:BMJクリスマス研究
A Christmas themed physical activity intervention to increase participation in physical activity during Advent: pilot randomised controlled trial
背景
BMJ恒例クリスマス論文の今回のテーマは、「クリスマスイベントによる身体活動は運動不足な人の活動量を増すか」。
イギリスLoughborough UniversityのBiddleらは、ソーシャルメディアで募集した18〜75歳の不活動的成人107名を対象として、これを検証するパイロットRCTを行った。コントール群には健康的な生活に関する資料を配布、介入群にはアドベント中12月1日〜24日に、その日に完了すべきクリスマステーマの軽〜高強度身体活動を示唆したメールを毎日送った。一次アウトカムは。参加率・継続率・中高強度身体活動時間である。
結論
323名がイベントに興味を示し、107名を無作為化したが、21%はフォローアップで行方不明となった。身体活動アウトカムは1〜2週は群間差がなかったが、3週目で介入の有効性が認められ、群間差は20.6分となった。活動量計データでも介入群はコントロール群と比べ、1日の座位時間が少なかった。介入群の70%が介入されてよかった、69%が毎日のメール課題を実行した、と回答した。
評価
ISRCTN12415556公式RCTである。メールで示唆されたされた活動課題は、低・中・高強度、各々Easy El・Moderate Mrs. Claus ・Strenuous Santa と名付けられていた、という。画期的な結果だが、ドロップアウト率が高く、残念ながらガイドライン化は無理とみられる。