食べ物への塩のふりかけは心血管リスク行動
Adding Salt to Foods and Risk of Cardiovascular Disease
背景
料理への食塩添加の頻度は個人の塩味嗜好・ナトリウム摂取量を反映しており、寿命と有意に関連する。
アメリカHarvard T.H. Chan School of Public HealthのQiらは、UK Biobankに登録され、当初心血管疾患(CVD)を発症していなかった成人176,570名を対象として、食物への食塩添加の頻度とCVD発症リスクとの関連を検討した。
結論
中央値11.8年の追跡で、食品への食塩添加頻度増のCVDイベント発生リスクを認めた。調整後HRは、常に添加群と比較して、通常・時々・全く/ほとんど群で各0.81・0.79・0.77だった。関連性は心不全・虚血性心疾患の順で強く、脳卒中とは関連がなかった。DASH遵守食で食塩添加頻度が最も低い参加者で、CVDリスクが最も低かった。
評価
食べ物に塩をふりかける習慣のある人は早死にする、という同グループの論文(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35808995/)と帰一する、一般常識をUKBiobankの長期ビッグデータで再確認したHarvardChan研究である。