抜管失敗リスクの高い患者ではHFNCよりもNPPV:HINFOR試験
Effect of postextubation noninvasive ventilation with active humidification vs high-flow nasal cannula on reintubation in patients at very high risk for extubation failure: a randomized trial
背景
再挿管のリスクが高い抜管後患者では、非侵襲的換気(NIV)・高流量鼻カニューラ(HFNC)による再挿管予防戦略が検証されてきたが、効果は曖昧である。
スペインVirgen de la Salud HospitalのHernandezらは、同国の2つのICUにおいて、再挿管リスク因子(高齢・APACHE IIスコア12以上・BMI 30超・分泌物除去不十分・気道開存性等)を4つ以上有する計画抜管患者を対象に、加湿機能付きNIVまたはHFNCを比較するランダム化比較試験を実施した(n=182)。
結論
再挿管率はNIV群で23.3%、HFNC群では38.8%であった。入院期間(中央値)はNIV群で20日、HFNC群で26.5日であった。その他の副次アウトカムに差はなかった。
評価
同著者らによるかつてのRCTでは、HFNCの非劣性が示されていたが(https://doi.org/10.1001/jama.2016.14194)、本RCTは、リスク因子4つ以上というより、高リスクな集団ではNIVが優ることを明らかにした。