STEMIへのPCIでビバリルジン+大量輸液のヘパリン単剤への優位を示す:BRIGHT-4
Bivalirudin plus a high-dose infusion versus heparin monotherapy in patients with ST-segment elevation myocardial infarction undergoing primary percutaneous coronary intervention: a randomised trial
背景
ST上昇型心筋梗塞(STEMI)への一次PCIで、ビバリルジンがヘパリンに優るという仮説があるが、検証結果は一貫しない。
中国General Hospital of Northern Theater CommandのHanら(BRIGHT-4)は、ビバリルジン+高用量輸液を未分画ヘパリン単独投与と比較するRCTを行った(n=6,016,93.1%が橈骨動脈アクセス)。一次アウトカムは、30日時点での全死亡・BARC3-5 型出血の複合である。
結論
ビバリルジン+大量輸液のヘパリン単独に対する一次アウトカム優位を認めた(差 1.33%,HR 0.69)。30日後の再梗塞・脳卒中・TVR発生率に群間有意差はなかった。
評価
長い問題だが、「大量輸液の併用・橈骨アクセス」という条件下の試験で、一定の信頼度のある結果を提出した。欧米をはじめとする世界の潮流は完全にヘパリンとなっており、転換を主導できるかどうかは興味深い。