AFクライオアブレーション治療の薬物治療への優位を確認:EARLY-AF試験3年結果
Progression of Atrial Fibrillation after Cryoablation or Drug Therapy
背景
心房細動(AF)に対するクライオアブレーション抗不整脈薬の効果を比較するEARLY-AF試験は、2021年にアブレーション優位の12ヵ月結果をNEJMに公表した。
同試験のAndradeら(カナダCentre for Cardiovascular Innovation)は、3年結果を発表している(n=303)。
結論
持続性AFへの移行は、アブレーション群で1.9%、抗不整脈薬群で7.4%であった(HR 0.25)。心房性頻脈性不整脈再発のHRは0.51、入院のRRは0.31で、重篤有害事象の発生はアブレーション群が少なかった(4.5% vs. 10.1%)。
評価
技法の洗練とともにアブレーションの優位は確立されつつあり、最近ではATTEST試験が、この試験とは異なる属性の患者集団で同様の結果を出している(https://academic.oup.com/europace/article/23/3/362/6039546)。結論的なメタアナリシスが可能な時期に入ったとみられる。