ローカーボダイエットにさらなるRCT
Effects of a Low-Carbohydrate Dietary Intervention on Hemoglobin A1c: A Randomized Clinical Trial
背景
糖質制限食(ローカーボダイエット)によるT2Dコントロールには一部に強い支持がある。
アメリカTulane UniversityのDoransらは、未治療でHbA1c値6.0%〜6.9%の患者150名を対象として、その有効性を検証するRCTを行った(対照:通常食, 6ヵ月)。1次アウトカムは、6ヵ月でのHbA1c値変化である。
結論
ローカーボダイエットの一次アウトカム有効性を認めた(net差, −0.23%)。空腹時血糖(−10.3 mg/dL)・体重(−5.9 kg)においても有意な変化があった。
評価
ローカーボダイエットに関しては、最近のCochrane Reviewは糖質バランス食とそれほど違いはない、としており(https://www.cochrane.org/CD013334/PUBHLTH_low-carbohydrate-diets-or-balanced-carbohydrate-diets-which-works-better-weight-loss-and-heart)、生活習慣介入とも大差がない、というDPP試験(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11832527/)もある。決め手でないことが明かになっているが、特に有益な部分集団が同定されるかもしれない。