セマグルチドは肥満ティーンの減量にも有効: STEP TEENS
Once-Weekly Semaglutide in Adolescents with Obesity
背景
GLP-1受容体作動薬セマグルチドは、成人抗肥満薬として承認されている。
オーストリアParacelsus Medical UniversityのWeghuberら(STEP TEENS)は、12〜18歳の過体重・肥満患者201名を対象として、同薬週1回皮下注の抗肥満効果を検証する第3相RCTを行った(対照:プラセボ、68週)。一次アウトカムはベースライン後68週でのBMI変化率である。
結論
セマグルチドの一次アウトカム効果を認めた(BMI平均変化率:−16.1% vs. 0.6%)。73%のセマグルチド群患者は68週で5%以上の減量があった(OR 14.0)。さらに心血管代謝リスク因子改善もセマグルチド群で多くみられたが、有害イベントはセマグルチド群で多く発生した。
評価
STEP1〜5(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32441473/)に続くポジティブ結果である。ティーンでは成人より大幅な減量効果を示し、QOLも改善した。適応拡大は確実である。