次世代血管外ICDの開発を報告
Efficacy and Safety of an Extravascular Implantable Cardioverter-Defibrillator
背景
血管外植込み型除細動器(Extravascular ICD)は、胸骨下リードから一時ペーシング・抗頻拍ペーシング・除細動を非経静脈的に行うICDである。
アメリカMayo ClinicのFriedmanら(Extravascular ICD Pivotal)は、クラスI/IIaICD適応を有する患者356名を対象に、その効果・安全性を検証する前向非無作為化単群試験を行った。一次有効性エンドポイントは、植え込み時の除細動成功、一次安全性エンドポイントは、6ヵ月間のシステム・手技関連重大合併症の非在である。
結論
一次有効性エンドポイント達成患者率は98.7%、一次安全性エンドポイント達成患者率は92.6%であった。抗頻拍ペーシングの成功率は50.8%と推定され、29名の患者の81不整脈エピソードに対し、118回の不適切ショック作動があった。
評価
Medtronicの開発製品で、現在の標準である Boston ScientificのS-ICDを置換するポテンシャルを持っている。