Mayoが示す「AF検診はAIで」
Artificial intelligence-guided screening for atrial fibrillation using electrocardiogram during sinus rhythm: a prospective non-randomised interventional trial
背景
標準ECGから心房細動(AF)のリスクを推定するAIは、AFのスクリーニングに使えるか。
アメリカMayo ClinicのNoseworthyら(BEAGLE)は、平均年齢74歳の脳卒中リスク因子保有患者1,003名を対象として、これを検討する非ランダム化介入試験を行った。参加者を標準ECGのAI診断でAF高リスク群と低リスク群に分け、最大30日間連続的外来心拍モニターを装着、データを携帯電話接続により、ほぼリアルタイムで送信し、AFの発生を監視した。一次アウトカムは、AFの新規診断である。
結論
AIによるリスク層別化の一次アウトカム効果を認めた(OR 4.98)。
評価
Mayoが自らのECGビッグデータをベースにした開発により、AFをAIで検診できると示した初めての前向検証である。対象集団を拡大して盲検化することにより、AF検診のスタンダードとすることができる。