T1D患者たちがCREATEしたオープンソースAIDシステムは有効・安全
Open-Source Automated Insulin Delivery in Type 1 Diabetes

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
September 2022
387
開始ページ
869

背景

1型糖尿病(T1D)患者に対するオープンソース自動インスリン送達(AID)システムの有効性・安全性は。
ニュージーランドUniversity of Otagoのde Bockら(CREATE)は、同患者97名を対象として、これを検証する多施設非盲化RCTを行った。患者を1:1の割合でオープンソースAIDシステムを利用する介入群と、センサー付きポンプ(SAP)療法を行うコントロール群に割り付けた。一次アウトカムは、155〜168日間での目標血糖値範囲(70-180 mg/deL)内時間(TIR)率である。

結論

24週で、オープンソースシステム介入の有効性を認めた。介入群のTIR率は61.2%から71.2%と増加し、対照群では57.7%から54.5%へと低下した。治療効果に年齢差はなく、両群とも重度低血糖・糖尿病性ケトアシドーシスの発生はなかった。

評価

患者たちが数年間かかって手造りしたオープンソースAIDの初めての有効性・安全性検証である。FDAの取り扱いが注目される。

関連するメディカルオンライン文献

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)