切除可能皮膚扁平上皮がんへの術前セミプリマブ、半数が完全奏効:第2相試験
Neoadjuvant Cemiplimab for Stage II to IV Cutaneous Squamous-Cell Carcinoma
背景
PD-1抗体薬cemiplimabは、手術・放射線治療の適応でない遠隔転移を有する皮膚扁平上皮がんに対してFDA承認を受けている。
アメリカM.D. Anderson Cancer CenterのGrossらは、切除可能なII期-IV期M0の皮膚扁平上皮がん患者に対する術前補助療法として、cemiplimabを3週ごと最大4回投与する多施設共同の第2相試験を実施した(n=79)。
結論
40名(51%)の患者で病理学的完全奏効、10名(13%)で病理学的奏効(MPR)が認められた。画像検査による客観的奏功率は68%であった。試験期間中の有害事象は87%の患者でみられ、グレード3以上の有害事象は18%でみられた。
評価
術前のcemiplimab治療により、2/3の患者で奏効に至った。手術や放射線治療のde-escalationも期待できる。今後、生存アウトカムについてもフォローアップが行われる予定という。