PCI 後患者は高リスクでもルーチン負荷試験によるフォローは必要ない:POST-PCI
Routine Functional Testing or Standard Care in High-Risk Patients after PCI
背景
PCI後患者は負荷試験を含む諸試験でフォローされるが、アウトカムにインパクトはあるのか。
韓国University of UlsanのParkら(POST-PCI)は、高リスクPCI後患者1,706名を対象として、これを検証するRCTを行った。患者をPCI後1年で多負荷心機能検査(負荷核医学イメージング検査・負荷心電図・負荷心エコー)を行う群と、標準治療のみを行う群に割り付けた。一次アウトカムは、2年時点での全死因死亡・心筋梗塞・不安定狭心症入院の複合である。
結論
一次アウトカム全項目に群間差はなかった。
評価
特に米でルーチンに行われ、アジアも追従してきた慣行を批判的に見直す高インパクトの韓国研究である。NEJMEditorialは、「これはランドマークISCHEMIA試験で示唆されていた結果でもあり、ガイドラインに影響をあたえる」、としている。