ポリピルで心血管疾患を二次予防
Polypill Strategy in Secondary Cardiovascular Prevention
背景
心血管疾患に対するポリピルの有用性を示すデータは多いが、普及は進んでいない。
スペインCentro Nacional de Investigaciones Cardiovasculares(CNIC)のFusterら(SECURE)は、過去6ヵ月以内に心筋梗塞を発症した患者2,499名を対象として、ポリピル(アスピリン・ラミプリル・アトルバスタチン)の二次予防効果を検証する第3相試験を行った(対照:通常ケア、中央値36ヵ月間追跡)。一次アウトカムは、心血管死・非致死性1型心筋梗塞・非致死性虚血性脳卒中・緊急再血行再建術である。
結論
ポリピルの一次アウトカム有効性を認めた(9.5% vs. 12.7%、HR 0.76)。有害事象は両群同等であった。
評価
患者への有益性は広く認められているものの、製薬会社にあまり益がなく、メインストリームに入っていない。このポリピルは、EUではFerrer 社の製剤が承認・利用されている。FDAも承認することになろう。