米成人の脂質コントロール、最新のトレンド
Trends in Lipid Concentrations and Lipid Control Among US Adults, 2007-2018
背景
米成人の脂質コントロールの最新トレンドは。
アメリカBrigham and Women’s HospitalのAggarwalらは、National Health and Nutrition Examination Survey(NHANES:n=33,040)データを用いて、2007/2008〜2017/2018の10年間における米成人の血中脂質濃度、またスタチン療法を受けている患者の脂質コントロールの変化を解析した。
結論
年齢調整総コレステロール値は2007/2008の197mg/dLから、2017/2018の189mg/dLと有意な改善があった(差−8.6 mg/dL)。パターンは男女類似しており、黒人・白人・メキシコ・ヒスパニック系民族で改善がみられたが、アジア系では変化はなかった。スタチン療法を受けている患者における年齢調整脂質コントロールには、有意な変化はなかった。2015〜2018ではコントロール度は女性が男性より有意に低く、さらに白人と比べると、スタチン療法中の黒人・ヒスパニック系(OR 0.59)で有意に低かった。
評価
糖尿病(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31860047/)・CVD(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34609450/)でも同様にトレンドの人種-民族差がみられる。他方、この研究では「アジア系は改善がなかった、例外」としており、興味深い。


