心停止後昏睡患者の低体温療法は正常体温療法に優らず:メタ解析が結論
Hypothermic versus Normothermic Temperature Control after Cardiac Arrest
背景
心停止後昏睡患者での目標体温に関しては、2013年のTTM試験、2021年のTTM2試験が相次いで、33℃の低体温療法と36℃の正常体温療法で差がないことを明らかにした。
スウェーデンLund UniversityのHolgerssonらは、TTM試験およびTTM2試験の患者個別データのメタアナリシスを行い、目標体温管理の至適温度を検証した。
結論
2,800名が一次アウトカム解析の対象となった。死亡率は低体温療法群で49.4%、正常体温療法群で47.9%であった(相対リスク1.03)。機能的不良アウトカム率は各群54.3%、54.0%であった(1.01)。
評価
NEJMサブジャーナル、NEJM Evidenceに発表されたTMM二試験のメタ解析である。アウトカムにおいて、33℃の低体温療法と36℃の正常体温療法に差がないことを確定した。


