敗血症患者へのビタミンC投与は有害?:LOVIT試験
Intravenous Vitamin C in Adults with Sepsis in the Intensive Care Unit

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
June 2022
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背景

高用量ビタミンC療法はさまざまな疾患に対して試みられてきたが、ベネフィットは明確にされていない。
カナダUniversite de SherbrookeのLamontagneらは、感染が確認または疑われ、昇圧剤投与を受ける入室24時間以内のICU成人患者に対して、ビタミンCまたはプラセボを6時間おきに最長96時間投与するランダム化比較試験LOVITを実施した(n=872)。

結論

一次アウトカム(28日目までの死亡または臓器不全の持続)率は、ビタミンC群44.5%、プラセボ群38.5%であった(リスク比1.21)。28日死亡率はそれぞれ35.4%、31.6%で(1.17)、臓器不全の持続率は9.1%、6.9%であった(1.30)。その他のアウトカムについては両群で同程度であった。ビタミンC群では1名が重度の低血糖を、1名が重篤なアナフィラキシーを発症した。

評価

高用量ビタミンC療法は(少なくとも)有害ではないとみなされており、そのことが数多くの検証を正当化した面もあるが、本試験の結果はこの前提に疑いを投げかける。現在、さらにLOVIT-COVID試験、LOVIT ARDS試験が進行中である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)