2DVUSでコンベンショナルリスクファクターを置き換える
Arterial Ultrasound Testing to Predict Atherosclerotic Cardiovascular Events
背景
二次元血管超音波検査(2D-VUS)の潜在性動脈硬化プラーク評価能は。英University of NicosiaのNicolaidesは、動脈硬化性心疾患(ASCVD)のない成人985名を対象として、同諸指標を従来のリスクファクターに加えた場合の10年ASCVD予測能を検討した。一次エンドポイントは、初回の致命的/非致死的ASCVイベントの複合である。
結論
従来のリスクファクターに、異なるプラーク測定値を追加することにより、IMTで10.4%、頸動脈プラーク厚で9.5%、頸動脈プラーク面積で14.2%の再分類改善がみられた。この改善はさらに、頸動脈・総頸動脈・大腿動脈分岐部のプラーク形成分岐部数(NBP)・総プラーク厚・総プラーク面積値追加により、さらに16.1%・16.6%・16.6%に増加した。また、大腿動脈プラーク指標の予測能は頸動脈IMTに優った。
評価
慣行リスク因子を2D-VUSで置き換える試みの現在地点である。JACC Editorialはこの方向性を支持しつつ、さらにThe Intima-Media Thickness Age Is Over: The Time of Multiterritorial Subclinical Plaque Quantification Has Comeとも宣言している。