薬剤師による抗菌薬スチュワードシップで救急抗菌薬処方を適正化する
Impact of Pharmacist-Led Antimicrobial Stewardship on Appropriate Antibiotic Prescribing in the Emergency Department: A Systematic Review and Meta-Analysis
背景
薬剤師の存在は、救急外来における抗菌薬の処方を適正化することができるか。
Mayo ClinicのKoodaらは、救急外来における薬剤師の役割と抗菌薬スチュワードシップへの関与について記述した研究を特定し、その影響を評価するシステマティックレビュー・メタアナリシスを実施した。
結論
患者9,984名からなる24件の研究が含まれた。22件(n=5,791)が一次アウトカムのデータを有しており、メタアナリシスに含まれた。薬剤師の介入に伴い、抗菌薬の適正処方の可能性が高くなった(オッズ比3.47)。培養までの時間は薬剤師介入により変化しなかった。適正な抗菌薬投与までの時間は、介入により短縮した(平均差18.9時間)。
評価
RCTエビデンスは欠けていたものの、救急というセッティングでも、薬剤師主導の抗菌薬スチュワードシップは、抗菌薬使用適正化という目標に資すると考えられた。


