肥満外科手術はMACEリスクを低減するか:第5のレビュー
Bariatric surgery and cardiovascular disease: a systematic review and meta-analysis
背景
肥満外科手術の心血管疾患発症リスク低減効果に関するデータは堅固でない。
ノルウェーUniversity of GroningenのVeldhuisenらは、肥満外科手術患者と非手術コントロールを比較した前向/後向コホート36研究(〜2021年8月)を対象として、この問題を検討するシステマティックレビュー・メタ解析を行った。CVアウトカムは、全原因死亡・CV死亡・心房細動(AF)・心不全(HF)・心筋梗塞・脳卒中である。
結論
肥満外科手術は全原因死亡(HR 0.55)・CV死亡(HR 0.59)・HF(HR 0.50)・心筋梗塞(HR 0.58)・脳卒中(HR 0.64)発症リスクの低下と関連したが、AFに関しては有意差はなかった。
評価
重要争点で、先行レビューは4本あるが(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26992897/、https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32722673、https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32152843、https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28244626)、本研究より小規模である。肥満手術のMACE低減効果に一定程度の保証を与える結論となったが、未だRCTがないということが難点である。


