外陰部の上皮内病変は塗り薬で治療可能か:PITVIN試験
Topical imiquimod versus surgery for vulvar intraepithelial neoplasia: a multicentre, randomised, phase 3, non-inferiority trial
背景
外陰部の高度扁平上皮内病変(vHSIL)は一部ががんに進行するため、単純切除術やレーザー蒸散術による治療が行われるが再発も多い。オーストリアMedical University of GrazのTrutnovskyらは、同国6施設の組織学的確定vHSIL女性患者を、イミキモドまたは手術へと割り付け非劣性性(マージン20%)を確認する第3相非劣性試験PITVINを実施した(n=110)。
結論
78%がunifocalな病変であった。臨床的完全奏効率はイミキモド群で80%、手術群で79%であり、イミキモド治療の非劣性が示された。
評価
イミキモドクリームの塗布による内科的治療が、従来の標準治療である手術に劣らないことを実証した。vHSILに対する新たな初回治療オプションとなるだろう。

