腎デナベーションのSPYRAL HTN-ON MED試験、長期結果も「有効」
Long-term efficacy and safety of renal denervation in the presence of antihypertensive drugs (SPYRAL HTN-ON MED): a randomised, sham-controlled trial

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
The Lancet
年月
April 2022
399
開始ページ
1401

背景

ラジオ波腎デナベーション(RF-RDN)の降圧効果については最終結論が必要である。ドイツSaarland UniversityのMahfoudらは、2018年に短期有効性を報告したSPYRAL HTN-ON MED試験の36ヵ月結果を発表している(n=80)。主要エンドポイントは、24時間平均SBPのRDN群とシャム手術群との差である。

結論

RDNの主要エンドポイント効果を認めた(調整治療差:−10.0 mm Hg)。安全性エンドポイントでも群間差はなかった。

評価

手技の治療効果の最終確定に必要なシャム手術対照試験を行った高信頼度のもので、シャム群で薬物利用が増えたことも確認している。RF-RDNを主流にもたらしうる結果だが、未だ規模は小さく、現在さらに260名の患者を追加対象とした確認試験が続行中である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)