座りがちな癌サバイバーは死亡リスクが高い
Association of Daily Sitting Time and Leisure-Time Physical Activity With Survival Among US Cancer Survivors
背景
座りがちな生活の健康リスクが注目を集めているが、がんサバイバーでの座位時間は予後とどのような関係にあるのか。
Washington UniversityのCaoらは、US National Health and Nutrition Examination Surveyから得られた2007〜14年のがんサバイバー全国代表サンプルにおいて、質問票調査で自己報告された毎日の座位時間と余暇運動と死亡率との関連を前向検討した(n=1,535)。
結論
前週の余暇運動時間は56.8%が0分、15.6%が150分以下、27.6%が150分以上と報告した。1日当たりの座位時間は35.4%が6〜8時間、24.9%が8時間以上と報告した。35.8%は余暇運動時間が0分かつ座位時間が6時間以上であった。中央値4.5年のフォローアップ期間中に293名が死亡(うち114名ががん死亡)した。運動は全死亡(ハザード比0.34)、がん特異的死亡(0.32)のリスク低下と関連し、8時間以上の座位時間は、4時間以下のサバイバーと比して全死亡(1.81)、がん特異的死亡(2.27)のリスク増加と関連した。
評価
多くのがんサバイバーは座りがちな生活を送っており(3/4が運動ガイドラインを満たさず)、死亡のリスク増加と関連した。サバイバーに積極的な運動を促すデータである。

