左房機能低下は認知症発症のリスク
Association of Echocardiographic Measures of Left Atrial Function and Size With Incident Dementia
背景
左心房(LA)ミオパチーが虚血性脳卒中と関連する、という報告がある。University of MinnesotaのChenらは、平均年齢35歳4,096名のARICコホートを対象として、2DUCGによるLA機能低下と、認知症発症との関連を検討する後向研究を行った。
結論
6年間で参加者中531名が認知症を発症した。LA機能低下と認知症発症の間に関連を認めた:reservoir strain(HR:1.98)・conduit strain(1.50)・contractile strain(1.57)。LAサイズと認知症発症の間には有意な関連はなかった。
評価
「P波ミオパシー」として注目されている所見(https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fcvm.2019.00053/full)を、UCGの大量データで裏書きした。サイレントAF・微小塞栓との関連は重要であり、大規模深堀り研究が必要なテーマとなった。

