COVID-19感染はT2D発症リスク
Incidence of newly diagnosed diabetes after Covid-19

カテゴリー
生活習慣病
ジャーナル名
Diabetologia
年月
March 2022
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背景

糖尿病(DM)がCOVID-19感染リスクであることは周知だが、感染がDM発症を起因するとの報告も多い。ドイツHeinrich Heine UniversityのRathmannらは、同国1171の臨床医療施設データに基づき、これを検討する後向ケース・コントロール研究を行った(対照:ウイルス性急性上気道感染(AURI)患者;n[両群]= 35,865)。

結論

COVID-19感染患者はAURI患者よりもT2D発症リスクが高かった(発生率比:1.28)。

評価

すでに多数の小規模報告があり、レビューで病態機構も議論されている事象を(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7591867/)、最大の精密ケースコントロール研究で確認した。AURI対照より30%高リスクであるという事実は、SARS-CoV-2特異的な機構を示唆している。

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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(生活習慣病)

Journal of the American Medical Association (JAMA)、The New England Journal of Medicine (NEJM)、Lancet、Diabetologia、Diabetes Care (Diabetes Care)