COVID-19感染はT2D発症リスク
Incidence of newly diagnosed diabetes after Covid-19
背景
糖尿病(DM)がCOVID-19感染リスクであることは周知だが、感染がDM発症を起因するとの報告も多い。ドイツHeinrich Heine UniversityのRathmannらは、同国1171の臨床医療施設データに基づき、これを検討する後向ケース・コントロール研究を行った(対照:ウイルス性急性上気道感染(AURI)患者;n[両群]= 35,865)。
結論
COVID-19感染患者はAURI患者よりもT2D発症リスクが高かった(発生率比:1.28)。
評価
すでに多数の小規模報告があり、レビューで病態機構も議論されている事象を(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7591867/)、最大の精密ケースコントロール研究で確認した。AURI対照より30%高リスクであるという事実は、SARS-CoV-2特異的な機構を示唆している。