VTE退院後処方最適薬は
Association of Type of Oral Anticoagulant Dispensed With Adverse Clinical Outcomes in Patients Extending Anticoagulation Therapy Beyond 90 Days After Hospitalization for Venous Thromboembolism
背景
静脈血栓塞栓症(VTE)では退院後に長期抗凝固療法継続が必要となるが、最適薬は。
Harvard Medical SchoolのPawarらは、メディケアと2商業医療保険のデータに基づき、VTE退院90日後に投与されていたアピキサバン・リバーロキサバン・ワーファリンを比較する探索的後向コホート研究を行った(n=64,642)。一次アウトカムは、再発VTEまたは大出血による入院である。
結論
再発VTE入院率ではアピキサバンがワルファリンに優ったが(HR、0.69)、大出血入院率では差がなかった。アピキサバン vs リバーロキサバン、リバーロキサバン vs ワルファリン間では全一次アウトカムに有意差はなかった。
評価
急性VTEでのアピキサバンの有用性はAMPLIFYによって示されており(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23808982/)、退院後長期使用での最適処方を探る後向探索だったが大差は出ず、アピキサバンの非劣性は維持される。

