進行閉経後乳がんでのribociclib、生存期間も延長:MONALEESA-2試験
Overall Survival with Ribociclib plus Letrozole in Advanced Breast Cancer
背景
MONALEESA-2試験は、HR+・HER2-の再発・進行閉経後乳がん女性の初回治療において、レトロゾール内分泌療法に加えて、CDK4/6阻害薬ribociclibまたはプラセボを追加する第3相ランダム化比較試験であり、ribociclib追加群での無増悪生存期間の延長を示した。University of Texas M.D. Anderson Cancer CenterのHortobagyiらは、同試験の二次アウトカムの一つである全生存期間についての最終解析結果を報告している。
結論
フォローアップ期間中央値6.6年で、ribociclib群の54.2%、プラセボ群の65.6%が死亡した。全生存期間の中央値はそれぞれ63.9ヵ月、51.4ヵ月であった(ハザード比0.76)。新たな安全性シグナルは認められなかった。
評価
CDK4/6阻害薬の登場は乳がんの治療に大きなインパクトをもたらしている。CDK4/6阻害薬で最長のフォローアップとなった本報告では、PFSに続いてOS延長が示された。

