身長が10cm高いと大腸がんリスクが14%上がる
Adult-Attained Height and Colorectal Cancer Risk: A Cohort Study, Systematic Review and Meta-Analysis
背景
がんのリスク因子には生活習慣に関連した修飾可能なものと、家族歴などの修飾不可能なものがあり、身長も修飾不可能な因子である。アメリカJohns Hopkins HospitalのZhouらは、システマティックレビュー・メタアナリシスにより、成年到達身長と大腸がん・腺腫との関連を検討した研究を特定、統合した。
結論
280,644例の大腸がん、14,139例の大腸腺腫を含む47件の観察研究が特定された。33件の研究が身長10cm増あたりの大腸がん罹患率データを報告しており、ハザード比(19件)は1.14、オッズ比(14件)は1.09であった。26件の研究では身長の最高パーセンタイルと最低パーセンタイルの比較を行っており、ハザード比(19件)は1.24、オッズ比(7件)は1.07であった。身長10cm増あたりの大腸腺腫罹患率データを報告したのは4件で、オッズ比は1.06であった。
評価
身長は各臓器のサイズと相関しており、突然変異によるがんリスクが上昇するとみられている。本研究は過去最大のメタ解析により、高身長と大腸がんリスクの関連を確定した。特に高身長の個人で早期検診が有効か、今後の検証課題となろう。