切除不能メラノーマでのニボルマブ+イピリムマブ:CheckMate 067試験の6.5年結果
Long-Term Outcomes With Nivolumab Plus Ipilimumab or Nivolumab Alone Versus Ipilimumab in Patients With Advanced Melanoma
背景
CheckMate 067試験は、未治療切除不能な悪性黒色腫患者(n=945)においてニボルマブ単独・イピリムマブ単独および両者の併用を1:1:1で比較する第3相ランダム化比較試験であり、60ヵ月時点での二剤併用群の半数が生存していたことを報告している。Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのWolchokらは、同試験における最短フォローアップ6.5年時点での有効性・安全性を報告した。
結論
全生存期間(中央値)は、二剤併用群72.1ヵ月、ニボルマブ群36.9ヵ月、イピリムマブ群19.9ヵ月であった。メラノーマ特異的生存期間はそれぞれ中央値未到達、58.7ヵ月、21.9ヵ月であった。また、BRAF変異患者における6.5年生存率は57%、43%、25%、BRAF野生型患者では46%、42%、22%であった。治療が中止された患者での治療不要期間は27.6ヵ月、2.3ヵ月、1.9ヵ月であった。
評価
メラノーマでのPD-1阻害薬治験としては最長となるフォローアップ報告である。10年前には生存期間が1年に満たなかった、この疾患の治療における大きな前進を記すデータである。