Lp(a)とプラーク悪性化との関連にエビデンス
Association of Lipoprotein(a) With Atherosclerotic Plaque Progression
背景
動脈硬化性心疾患へのLp(a)の関連が確認されてきているが、画像所見との関連に関しては未だ不一致もある。イギリスUniversity of EdinburghのDweckらは、進行性安定冠動脈疾患患者を対象にベースラインおよび12ヵ月でCTAを行い、プラークの進行を評価した(n=191)。
結論
高Lp(a)患者は、低Lp(a)患者と比較して、 low-attenuation plaque(LAP)の進行が顕著に加速しており(26.2mm3 vs. -0.7mm 3)、Lp(a)と LAPボリュームの進行との間に相関関係があった(50 mg / dL Lp(a)ごとにβ= 10.5%増加)。他方、総・石灰沈着・非石灰沈着プラークボリュームの進行には関連がなかった。
評価
日本からの先行OCT研究は、高Lp(a)レベルが高TCFA頻度と関連しているとしており(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352906719301022)、高Lp(a)がプラーク悪性化に関連することは確実である。診断指標・治療標的としての重要性が高まっている。.

