重症患者でのバランス晶質液、PLUS試験でもアウトカム差なし
Balanced Multielectrolyte Solution versus Saline in Critically Ill Adults

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
January 2022
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背景

ICU患者の静脈内輸液において生理食塩液とバランス晶質液(BMES)のいずれが優るのか、多くの臨床試験で検証が行われてきた。オーストラリアUniversity of New South WalesのFinferらは、ICU重症患者の輸液療法として、Plasma-Lyte 148または生理食塩水を割り付ける二重盲検ランダム化比較試験PLUSを実施した(n=5,037)。

結論

90日間でPlasma-Lyte 148群の21.8%、生食群の22.0%が死亡した。新たな腎代替療法はそれぞれ12.7%、12.9%で開始された。血清クレアチニン値の最大増加量(平均)はそれぞれ36.6 μmol/L、36.1±90.2 μmol/Lであった。有害事象、重篤有害事象の発生数にも差はなかった。

評価

BaSICS試験(https://doi.org/10.1001/jama.2021.11684)に続く無益結果となった。ただし、本試験を含むメタ解析が最近発刊したNEJMのサブジャーナル、NEJM Evidenceに発表されており、それによればBMESが死亡率を低下させる事後確率は89.5%であった(相対低下-9%から相対上昇1%の範囲)。

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大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)