重症患者でのバランス晶質液、PLUS試験でもアウトカム差なし
Balanced Multielectrolyte Solution versus Saline in Critically Ill Adults
背景
ICU患者の静脈内輸液において生理食塩液とバランス晶質液(BMES)のいずれが優るのか、多くの臨床試験で検証が行われてきた。オーストラリアUniversity of New South WalesのFinferらは、ICU重症患者の輸液療法として、Plasma-Lyte 148または生理食塩水を割り付ける二重盲検ランダム化比較試験PLUSを実施した(n=5,037)。
結論
90日間でPlasma-Lyte 148群の21.8%、生食群の22.0%が死亡した。新たな腎代替療法はそれぞれ12.7%、12.9%で開始された。血清クレアチニン値の最大増加量(平均)はそれぞれ36.6 μmol/L、36.1±90.2 μmol/Lであった。有害事象、重篤有害事象の発生数にも差はなかった。
評価
BaSICS試験(https://doi.org/10.1001/jama.2021.11684)に続く無益結果となった。ただし、本試験を含むメタ解析が最近発刊したNEJMのサブジャーナル、NEJM Evidenceに発表されており、それによればBMESが死亡率を低下させる事後確率は89.5%であった(相対低下-9%から相対上昇1%の範囲)。


